最近ケーナのHPで倍音という言葉をよく聞きます。調べても分かりやすい解説がなかなかないので、私なりにケーナに関した解釈をしてみました。

まず倍音の基本的な定義です。
楽器の音は単純な一つの振動ではありません。基礎となる音が100Hzならば、その倍200Hzから300Hz400Hz500Hzと整数倍の音がいっしょに鳴ります。これが倍音です。

もちろん、基音がいちばん大きく聞こえるので、倍音は基音に対する味付けの和音になっていると思えば分かりやすいのではないでしょうか。

ケーナでドの音を吹くと、その1オクターブ上のドとソ2オクターブ上のド
とミとソとシ、3オクターブ上のドさらにその上にたくさんの音が積み重なります。

もちろん味付け程度なので、音感のよい人でも、どの音が出ているか聞き分けることはできません。でも、この倍音がどのように出るかで楽器ごとの音色の違いや、演奏者や楽器による音色の違いが出てくるのです。

基音ばかりの音ですと、電気的なつまらない音になります。倍音が強く出ると和音が響くように厚みのある音になります。

プロ用のケーナを使っても、初心者の方が吹くと良い音が出せないのは、この倍音成分をうまく引き出せないのが一番の理由です。

ではどのようにすれば倍音が厚くなるのでしょうか?
 
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私は音響の専門家ではありません。倍音についての解釈は管楽器奏者としての感覚とお考えください。間違っているところがありましたら、教えていただければ幸いです。