楽器を上手になろうと思わなくなって、どのくらいたつでしょうか。たぶん大学を卒業するころでしょう、かなりのむかしむかしの話です。
どれだけ早く指が動くか、どれだけ高い音が出るか、どれだけ正確に、正しい音程で、複雑な曲でも初見で吹ける、調を簡単に読み替えたり、機関銃のようなタンギング・・・・
上手になりたいとどれほど望んだでしょうか。練習もたくさんしました。
自分よりはるかに上手な人の、さらにその上がいて、その上がいて・・・そのへんになると、もうどっちが上手なのかさえ私のレベルでは分からない((#+_+)
今ならはっきり言えます。音楽は才能です。(キッパリ)どんなに努力しても、才能ない人はだめですね。
でも、才能がなくても音楽はできます。
出せない高い音があるときは、そんな音が出てこない曲を探す。廻らない指使いは、飛ばす。その代わり、出来ることは、手を抜かないでていねいに吹く。その曲の歌い方をまじめに考えています。
最低の基礎はないと雑音にしかなりません。でも、技術だけではコンピューターに勝てないんですから、人間にしかできないことを磨いたほうが楽しいですよね。
ケーナはそんな私にピッタリの楽器です。