アンブシュアとは、笛を吹く時の唇の形のことです。
アパチュアは息を出す唇の隙間
アンブシュアの目的はひとつだけです。乱れのないきれいな息の柱を作ってあげること。ところがそれが難しくて、なかなかよい音が出てくれません。
尺八や、フルート、ケーナなどエアリード楽器の良いアンブシュアの条件は似ています。
・軽く唇の両端を引き、唇自体は力を抜く
・アパチュアは横に薄く広げるのではなく、縦に広げる意識をもつ
一つずつ解説します。
高い音になると、思い切り唇を横に引いて唇を固くして強い息を出そうとしがちです
これはスマイリングアンブシュアといいダメな見本。
両脇に思い切り引くと、アパチュアが横長になり息が拡散します。
息を細くしようと、意識して隙間を小さくしようとすると唇が固くなりさらに息が乱れる
唇を固くして、強く吹くと高い音が出ます。この時に出る音は、雑音の混じったいるキンキンした音。美しい音にはなりません。
両端を軽く引いて、ベースをしっかりさせます。後は唇の力を抜いて息の抵抗を減らします。アパチュアは縦長にするイメージで広げると、少しの息できれいな息の柱を作ることができます。(実際には横長になっています)
横に広げようとすると、唇に力が入る。縦に広げる意識をすると、唇が柔らかくなるためです。
力を抜かなければ、縦に広げる意識が持てません。
ケーナの歌口の幅と、アパチュアは同じ幅になるようにしましょう。低音の場合はやや外に広がってもかまいません。
-Point-
唇を固くしない アパチュアは縦長にするイメージで
前から見たアンブシュア
適度に横に引き、唇の力を抜きます