ケーナ製作記録
09/24/05  

今日も16mmの極細ケーナ。管尻は木製。
16mmは、内径を整えてあげると、本当にきれいな音階ができます。内径の加工も、節を使わないと割り切ってしまうと、だいぶ楽になります。ケーナというより、横笛のようなきれいな高音

09/25/05                          

細いのばかり作っていると、太いものを忘れてしまうので、今日は18mm。最近は内径を削る工具が充実してきているおかげで、内径加工がだいぶ楽になりました。内径をいじるコツのようなものも体得中です。外形は少しいびつですが、内側はきれいな直線になっています。
これができると、ケーナ作りの再現性が一気に上がります。ただ、工具が特殊なため、自分で作れる人しか加工できないことが問題です。棒にヤスリを巻いただけでは、なかなか削れません。なにか、よいものがないでしょうか。

やはり18mmの音もいいですね。この内径が一番ケーナらしい音に聞こえます。

上が小さい特殊な指穴は、下広がりにしないと、1オクターブのファ♯が下がりますそれから、2オクターブのファの切れが悪い。内径が直管に近い場合は、普通の指穴サイズがいいのかもしれません。わからないことだらけ。

 
00/10/08
                   

今日は、長いのと短いのを作りました。(F♭とA)G意外の管はまだ基準管が確定できていないために、失敗覚悟の製作です。長いのは、竹全体に黒い斑点が入っており、とてもいい感じです。

長いのは、音はいいのですが、長さがたりないので楽器としては失敗です。
短いのは、穴を開ける位置を間違えてしまい、パテで埋めて直しました。結構きれいに直るもので、ちょっと見ると模様のような感じです。これも、長さが足りずに失敗(`Д´)

二本とも、30セント以上高めになってしまいました。持っていれば、いつか使える日がくるでしょう。

竹の皮剥きと焼きいれ、内部加工に深夜までがんばったのですが。よい竹だっただけに残念です。絶対音階でなく、相対音階はかなりきれいにそろっています、まじめに調整すれば伴奏なしの曲には使えます。


00/10/09

なれない管を、二本もいちどに作るのから失敗するのです。ということで、今日はA一本に集中しました。昨日作った管の測定をし、音程とオクターブ比の傾向を考えながら、設計を変更します。予想と、実測がぴったり合うと快感ですが、めったにそんなことはありません。

最近は、皮剥きタイプばかり作っていますが、今回の竹はまっすぐに模様が入っている竹です。これを生かすために、そのままで作りました。少し小さい指穴は、7mmのショートビットドリルが売っていないので、6.5mmで代用したためです。このため設計を若干変更しました。肉厚が薄いので、歌口の部分をパテで厚くし、再形成しています。

内径処理を時間をかけてしたからでしょうか、音程ばっちり!1オクターブのファ♯が少し低い意外はすべて10セント以内に収まります。今日のケーナ、星3ついただきました〜!
高い音がスーッときれいに出ると、キモチイイ ♪(* ̄ー ̄)v


この竹は、ちば竹さんから送っていただいたものです。柔らかなきれいな音質になるのですが、内径が複雑に変化しているため、いままではうまく調整できませんでした。腕が上がってきたせいか、この竹も使えるようになりました。
00/10/10

昨日の成功に気をよくして、今日もA管作りです。同じものでは芸がないので、今日はひと工夫しました。通常は、節の部分を管尻にしますが、あえて歌口の部分に節をもってきました。骨の歌口が高音を出しやすいのは、材料の硬度のためでしょうか?だとすれば、硬い節の部分は歌口に向いているはず。

それから、仕上げは半分皮を剥いて、半分は残しました。竹の模様も残したいし、きれいな繊維質も楽しみたいという贅沢仕上げ。

点数をつけると、   ・・・・外見90点、音質70点、音程70点、反応50点、・・・

内径の変化の激しい節の付近を歌口に近づけると、オクターブが微妙に狂うようです。とはいえすべて20セント以内には収まっているので、音程にうるさい人でなければ実用の範囲内です。

同じ竹を、同じ設計で作っているはずなのに、微妙に違う出来上がり。楽器として点数を付けるなら、昨日作ったものが95点、今日のは60点くらい。楽しいばかりでないケーナ作り、やめられません。



60点と楽器としては落第点をつけられた、かわいそうなケーナ。落第は竹のせいですか?
HPにUPしてから、歌口付近の内径をもう一度調整して、歌口をパテで厚くしてから再形成しました。結果は、大成功!生まれかわったようによい音、よい反応、よい音程。失敗は竹のせいではなく、作り手の責任でした。ごめんなさい m(._.)m


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