ケーナ製作記録
02/05/06 

暖かくなって来ました。寒いと屋外作業がおっくうになり、ケーナ作りもすすみません。今日は今年最初のケーナ作りです。三本一気に作ろうと思い、内径処理と穴のマーキングを昨日終わらせておきました。でも、穴あけと調整は一日1本以上はできませんでした。やはり手間がかかります。

きれいな竹なので、皮を剥きません。内径を処理していると、竹の中が虫喰いだらけなのに気がつきました。軽く削るとボロボロとはがれてきます。管尻をかなり削るので、かえって便利かも?

最初はオクターブが50セント以上離れており、失敗作だと思っていましたが、慎重にテーパーを直してゆくと、なんとか30セント以内に治まってきました。以前でしたらどうしてよいか途方にくえていたと思いますが、少し腕が上がってきたようです。時間をかければ20セント以内になるかも。裏穴の位置を3回も直し、指穴もパテを入れてあります。自分で吹くにはなんの問題もありません。

点数をつけると、音程70点・音質60点 もう少しがんばればギリギリ及第点というカンジです。

管尻はコルクで調整しましたが、チューニングが固定されたら木栓に直します。この方法をするようになってから、ラソの調整がとても楽になりました。


03/21/06                         

面白いでしょ、この色あい。まだら模様の竹を剥いたらこんな模様が出てきました。とりあえず作りましたが、調整や仕上げはできませんでした。軽く吹いたカンジでは、よさそうです。

 
03/21/06
                   

5孔の尺八を8孔に直しました。7孔尺八にもうひとつ孔を加えると、B♭とCとFのメジャースケールが吹きやすくなります。邦楽だけでなく、ボップスやクラシックにも使えるはず。今のところ特に問題なく吹けて、とても便利です。本当に使いやすくなっているのかどうか、私の技術では分かりません。尺八の経験の長い方からご意見がいただきたい加工です。

タイではラナートとコラボしてきましたが、日本では尺八とコラボです。尺八の性能に驚き、西洋スケールの尺八があればいいとネットでわがままを言っていたら、すごい方からご提案をいただきました。

目白で、2年連続優秀賞を獲得された製管名人、横山横山さんです。。うまく調整できれば、西洋音階の尺八に挑戦いただけるそうです。そのために、尺八の歌口を送っていただき、エンビ管で指孔の位置を決めることになりました。写真でも分かりますが、歌口の美しさに驚かされます。


もちろんそのままの設計では、出来ませんので、苦労のほとんどは横山さんに担当になります。とりあえず1本作りましたが、全然だめです。私の担当だけでも、だいぶ時間がかかりそうです。引越し準備の最中に、孔を開けて妻にしかられました。

top