ケーナ製作記録
02/27/05                              試聴 
春も近くなり、ケーナの音程が若干怪しくなってきました。そうなると欲しくなるのが音程調整できるケーナ。HPでもたくさんの方が公開しています。ヤマハでも発売しています。

ジョイントの材料ですが、19mmのアルミパイプ。1m250円 19mmの溝をほるのは、チタンコーティングフリードリル 普通のドリルと違い、自分から喰い込んでいかないし、先端の角度が82度と開いているので、竹の内側に溝をきるには最適です。これを使えば旋盤やフライスなどの高価な工具がいりません。(藤原産業 品番16632 HP無し)

いまのところなんの問題もなく使えます。スペーサーもいりません。コルクも貼っていませんが、このままで大丈夫でしょうか?経年変化によるジョイント部分の動きが楽しみです。

今日の竹は、管尻に青みが残っており、ヤング率が高めです。硬い管尻を埋め込むと鳴りが悪くなりそうなので、コルクを使い振動を殺さないように加工しました。ジョイントのためか、コルクのおかげか、とてもよく鳴ります。1オクターブ目のシラが10セント程度低いが、私の耳では聞き分けられない。次回からは、5番目の穴はもう少し上にします。3オクターブめもmpで演奏できるよいケーナになりました。弱点は低音の厚みにかけること。

朝10時から、夜中の12時までたっぷり楽しめました。クラッシュック、アンサンブル用ケーナの出来上がりです。
←あなたのおかげで旋盤を買わずにすみました。
  チタンコーティングフリードリル
 藤原産業 品番16632
03/05/05                            試聴 
今日の材料は、ちば竹さんからいただいた矢竹です。普通はもっと細い竹です。今回いただいたもののように、G管ができるようなものはとてもめずらしいそうです。

皮を剥いでみると、ピカピカのツヤツヤ、真っ白な肌にきれいな縦線が走っています。管尻の青が、あかちゃんの蒙古斑のようでとてもきれい。この姿がすばらしく、今回は巻きひもや焼印はなしでひたすら磨いて仕上げました。色と感触があんまり良いので、一日中さわりっぱなしです。

この竹は、管頭と管尻の内径が10mmほどしかなく、真ん中部分は18mmもある手のかかる子でした。加工なしでは使えません。チューニングしながら内径を削ると工程だけで3時間以上かかりました。最初はオクターブで半音違ったものが、なんとか演奏できる範囲には収まりました。


それでも、2Cから上が上がりぎみ、1Cから下がりぎみです。まだまだ内径加工に対する研究が必要です。
03/06/05                             試聴 
昨日作った矢竹のケーナ、我慢できなくなってジョイント式にしてしまいました。今回の竹はとても細いので、埋め込みの管は16mmのステンレスを使っています。クラリネットを意識してコルク巻きです。このため、ドリルを使わずに手ノミでザグリました。市販のコルク板をアイロンをかけて圧縮しながら巻きつけるのは、クラリネットの修理で教わりました。

無理に入れると割れるので、写真にも写っているコルク用のグリスをたっぷり塗ってやさしくねじ入れます。いまは若干固めですが、1週間ほどでちょうどよくなるはずです。それまでに歌口の管が割れなければこれで安定するはず。

うまくゆくかな?

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