ケーナ製作記録
03/21/05                             
待ちにまった三連休。この3日間ケーナ関係の作業だけしかしませんでした。
最近の課題は、ケーナ製作の再現性です。テーマは、「感と経験のケーナ製作から、データーの裏付けのあるケーナ製作へ」

そのために、たくさんの塩ビ管ケーナを作りました。一番上は、歌口から指穴の距離による音程の変化データーを取るための伸縮ケーナ。指穴は10mmと8mmに固定し、完全に音程のあった指穴の位置を確定する管です。歌口を外してたくさんの指穴のみの管を作った結果、調整なしで完全な音階が出る設計図ができました。

この管で得られたデーターを利用すれば、他の調の管も計算できるはずです。再現性を確認するためにF管を作りました。管長を変化させ、音程の比率を見るための換え歌口付き。その下は、指穴と開口端補正の関係を調べるための指穴調整管。まだまだたくさんのデーターが必要ですが、3日かかって一番基本となるものは分かりました。


3日間朝から夜遅くまで、チューナーに向かい、ケーナを吹いてはエクセルに数字を入れる。関数式を作って独り言を言っている。私は、とても変わり者です。
03/27/05                           
土曜、日曜と13本の塩ビ管ケーナを作りました。歌口をソケット式にし。同じ条件で長さ、指穴、オクターブのズレのデーターを集めています。先週作った基準管との差を解析しています。

思ったよりも何倍も大変です。2日ほどで出来分かるはずでしたが、まだこの何倍かのデーターが必要です。それも、ケーナがひとつの穴で半音二つを出す様式のためだと思います。西洋楽器がたくさんのキーを付けた理由が分かります。そのほうが、管体設計が何倍も楽です。

それから、温度変化がデーターの再現性を損なっています。室内でも、朝は20度 昼は26度 夜は22度と温度が刻々と変化します。このため、音程は数十セント変化してしまいます。これほど敏感だとは思いませんでした。

仕事も忙しくなっており、若干疲れ気味です。でも、管楽器の秘密に近づいているような気がします。(・・f(^_^; オオゲサ) 指穴の位置を固定し、内径を変えると、オクターブが大きくズレてゆくのも、数字で証明できました。これからが楽しみです。。




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