ケーナ製作記録
07/03/05  

今月の前半はお休みがほとんどありません。土日も家で仕事です。新しいケーナを作る時間がないので、先月作ったケーナのお化粧をしました。
河辺さんやカシューさんのピカピカ塗装のケーナのマネです。クリアーカシューの三度塗りをしたら、ちゃんとピカピカになりました。塗装も奥が深いですね、写真ではきれいに見えますが細かいホコリが付いていたり、塗りムラが出ます。コンスタントによい塗装をするには、たくさんのノウハウが必要だと思います。

塗装しない派の私が急に塗装に挑戦したのは、先週まで吹かせていただいた、カシューさんのケーナが原因です。同じ太さで作ったのに、カシューケーナと音の質が違います。塗装にも原因がありそうだと思いました。結果は・・。先週まで抜けはよくても軽い厚みのない音だったのに、塗装の生乾きの段階でも少し重みが加わりました。今までの知識では、ニスと音質は関係ないというものでしたが違うようです。また、悩みと楽しみが増えました。

07/03/05                           

ちば竹ケーナで石川さゆりの「天城越え」を吹きました。演歌はほとんど聴かないのですが、これはいい曲ですね。何度か録音しましたが、うまく吹けません。演歌のスタイルが自分の中にないためです。この曲をどう表現するか?これも楽しい悩みです。

ちば竹製尺八ケーナでも挑戦しましたが、もっとへたくそになってしまいました。
残念(TwT。)


 3MBあります
ケーナ・エレピ・三味線・ドラム という和洋折衷カルテット
07/09/05
                   

やっと出来ました、新型でまともなケーナ。歌口側の内径は18mm・管尻21mmと下広がり。一番上の穴から8mm・10mm・11mmと指穴も下広がりです。高い音ほど、オクターブ比が上がるという特性を修正しようとした苦肉の策。失敗続きでヘコンデましたが、これはいい感じでできました。

チューナーで確認すると、下から2オクターブは10セント以内に収まりました。演奏ではそうはゆきませんが、比較的ちゃんと聞くことができます。試聴してみてください。特に2オクターブのファ♯が正確なのが自慢です♪(* ̄ー ̄)v。試聴曲は、2オクターブの・ミ・ファ・ファ♯・ソという今までの私のケーナでは調整が難しい音程がたくさん出てくる曲です。上の音程を犠牲にしていないのに、低音部分もよく響いていると思います。

もう少し時間をかけて調整した後に、大分のめんちくさんのところにお嫁入り。

07/16/05

割れてしまいました。(TwT。)
出来上がり、うれしくて持ち歩いていたら、パン!という景気のよい音を立てて、ヒビが入りました。ジョイント部分の加工もうまくいったのに。


07/17/05

G管の材料がなくなってきたので、F管に挑戦です。昨日のように割れるのがつらいので、ジョイントの部品にひとくふうしました。いままでは、歌口部分にはコルクを巻き、本体に入る部分にはステンレスむき出しでした。今回は、ジョイント部分の両方にコルクを巻き、温度変化の割れを減らそうという試みです。尺八はこの部品を竹で作っていますが、私にはそんな加工技術はありません。

F管は初めてなので、RenさんのHPにUPされている寸法をそのままお借りしました。

残念ながら、失敗でした。2オクターブのドレミファソが低すぎです。穴を大きくして、オクターブ比を上げましたが、とても修正できません。低い音が出にくいのは、ジョイントの影響です。G管は竹の状態を見て穴の位置を修正できるようになりましたが、Fではまだまだ修行が足りないようです。

設計図通りにはゆかないケーナ作りの難しさを再確認しました。

このほかにも一本作りましたが、これはジョイントのフライスを斜めに切ってしまいました。今週は全部失敗です。よく出来た、ちば竹ケーナを分析して、来週また再挑戦。


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