ケーナ製作記録
01/23/2005                   試聴 準備中
この竹は、節の部分に強いテーパーがついていたために節の部分を切り落として、節のないまっすぐな部分を使いました。節の代わりに木で穴をふさぎ管尻にしました。精度が心配だったのですが、隙間なくピッタリと加工することができました。この加工は大成功、オクターブ間のズレの少ないケーナが出来上がりました。管尻の蓋加工で過去何度も竹を割ってしまいましたが、細かいノウハウが蓄積されてきたのでしょう。

巻き紐には、黒いワックス紐を使い、金ラメのリボンでアクセントを付けました。この姿もなかなか美しい。聞きほれるようなきれいな高音のでるケーナが出来上がりました。大満足
01/23/2005                       試聴 準備中
きれいな地模様の入った竹で作りました。これを生かそうと和テイストのちりめんリボンを巻き込みました。指穴の焼き焦がしもやめ、きれいなケーナをめざしました。1mで1100円という高級リボンでしたがちょっとやりすぎたかも。山吹色の巻き紐もちょっとしつこいか?

太くて軽いめずらしい竹なので、音圧を犠牲にする分管全体が鳴るように、管尻の節をギリギリまで薄く削りました。軽いさわやかな音のするケーナになりましたが、これがこの加工のおかげかどうかは不明。節を薄く削るのは、横笛ではよく使われるテクニックですが、ケーナでは大きな影響はないかもしれません。
01/16/2005                    試聴 準備中
コチャバンバさんで買った、バンブーディグレという種類の南米の竹?一本1900円。竹材としてはとても高価なものなので、失敗しないかえらい緊張して作りました。

よく振動が伝わるように、一番薄い部分に歌口を付けたところ、薄っぺらで、高音のかすれた失敗作になってしまいました。そこで、歌口にエポキシ粘土を薄く張り付け、その上から歌口を再加工しました。この加工でこのケーナが生き返りました。軽やかで抜けるようなきれいな音がでます。

管尻は、ボリビア製のケーナで見たことのある焼き焦がし加工です。炭化するまで火であぶりその上から磨いてあります。なかなかきれいでいいですね。これで、管尻から湿気が入ることがなくなるようです。指穴も焼き焦がし加工です。
01/10/2005                    試聴 準備中
とよの国」竹材さんからいただいた7年寝かせた竹で作りました。いちど焼き入れをしているのかとても硬い竹です。この写真ではよくわかりませんが、あめ色のきれいな素材です。歌口を削ると黒い斑点が出てきていい感じです。ボンドを薄めて歌口に塗り、しみこませてから600番の紙やすりで磨くとピカピカに輝きました。

尻の部分は、この竹の脈管の色を見せるために、真っ直ぐな切り落としでなく、やや丸みを帯びた形にし、斑点模様が少し見えるようにしてみました。私は、竹のこすれ模様が好きなので模様は前に来るようにしています。

やや肉厚の竹でしたので、内部をヤスリでだいぶ削り、ほんの少しだけ尻に向かってテーパーをかけています。

私は、柔らかくて軽い材質が好きだったのですが、この硬い竹の音色にはまってしまいました。切れがよくて、高音が出しやすい。音のエネルギーのロスが少ない感覚です。この2年間、モンターニャさんのケーナをメインに使っていましたが、いまはこのケーナがメインです。このまま続くのか、それともまたモンターニャ製に戻るのか?

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