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タンギング


タンギングは、音の立ち上がりよよくするための舌の技術です。フレーズの輪郭をはっきりさせます。


ケーナのタンギングは、上あごの歯と歯茎の境目(青矢印)、やや歯茎側に舌先をおいて、音を出すと気にしたを引きます。tu-,tu-という感じ。



 タンギングを美しくするためには、舌をすばやく引く練習をします。連続するタンギングは、舌先を歯茎にべったりつけるのではなく、一瞬触れる程度で瞬時に引きます。これをもたもたしているとto-,to-と、重たいタンギングになります。

言葉ではなかなか分からいので、レントゲンで舌の動きを見てみましょう。

-Point-
タンギングは舌を離す技術
拍の頭で舌を付くのではなく、拍の頭で舌先を離す



まずは、四分音符をきれいに軽やかに切る。次に八分音符を正確に。それができたら、三連を軽やかにつぶをそろえて。テンポ50から、すこづつ早くしてゆきましょう。





スラーがない場合、すべての音をタンギングすることになっています。でも、カラオケーナでは少なくしたほうがカッコよく聞こえます。歌を唄うように吹こうとすると音のつながりが大切。なめらかなアーティキュレーション(注1)にします。





タンギングを使わずに、トリルで音を切る方法もあります


・出している音のひとつ下の穴で速いトリルを入れる
・出している音の一番下の穴で速いトリルを入れる
・右手人差し指、左手親指、左手薬指で速いトリルを入れる


この方法を、指を打つと表現します。
タンギングを使うより、なめらかなで音楽的な表現が出来ます。


タンギングを使わないで演奏した「さよならの夏」ジブリ



注1:音楽の演奏技術において、音の形をととのえ、音と音のつながりに強弱や表現を付けることで、旋律などを区分すること。


・唇合わせ目型
唇の合わせ目に舌を置きpeー,peー, pu-,pu-というタンギング。雑音が混じりやすくなりますが、力強い表現になります。私はこのタンギングをメインに使っています。



・ダブルタンギング
16分音符が続くときなど、シングルタンギングがめんどくさい、またはきれいに出せないばあいに「tktktktktk」とティキティキと発音するときのような舌使いでタンギングするのがダブル。「ttkttkttkttk」がトリブルタンギング。



・フラッタータンギング
江戸っ子の巻き舌をそのままタンギングに使います。英語のRの発音するときに習ったように、口腔上部に舌の先をあてて息を出します。舌の力を抜いてトゥルルル〜という感じに振動するような息の量、流れを作ってあげます。

私は苦手なので、TOPO洋平さんに詳しく教えていただきました↓。
http://theinterviews.jp/topoyohei/1192504


・唇だけ

舌を使わず、唇を軽く閉じるタンギング。立ち上がりがほっこりする。語りかけるようなメロディーで使います。音をホワッと塊で出すようにします。


ポルタメント グリッサンド


-Point-
二つの音を、すきまなくスムーズにつなぐ演奏方法のこと。
指をずらしながら話すことで、音程を変化させます。



・ポルタメントは音域が狭く、急激に変化します。カラオケーナのグリッサンドは、楽譜の音のひとつ前の音から少しずつ指孔をずらして音を上げてゆく場合が多く、感情を入れやすいテクニックです。


演歌などでは、かなり低い音程からしっかりと時間をかけて上げてゆきます。POPSでは意識しないと気がつかない程度に、指孔を半分塞いだ状態から、サッと上げます。


-Point-
ポルタメントは音に表情を付ける効果的なテクニック
どんどん使いましょう

 


・グリッサンドは幅広い音程を、同じスピードで滑らかに変化させます。カラオケーナではあまり使うことがありません。宇宙戦艦ヤマトの前奏部分などでしょうか。サックスやクラリネットでは上級者向けテクニックですが、ケーナでは簡単にできます。一番ソから一オクターブのグリッサンドも簡単にできます。


一番舌の孔から、指を少しずつずらして音を上げ、孔を開け切る前に次の孔の指をずらしはじめます。こうすると、つなぎ目なく音が上昇してゆきます。



最初に、ポルタメント 最後にグリッサンド





ヴィブラート
・息の流量によるヴィブラート

ヴィブラートは音を揺らす技術です。音の大きさを変えるヴィブラートと音程を変えるヴィブラートがあります。ケーナは、構造上両方とも変化してしまうので二つを意識する必要はありません。


揺れ幅の時間が長い場合を、横隔膜でかける。短い場合をのどでかけると表現する場合があります。正確には呼吸筋群と声帯ですが、イメージは間違っていません。


・短いヴィブラートは


@ テンポ60で4分音符をタンギングで吹く
A 同じ長さでタンギングなしで、息だけで4分音符を切って吹く
B 拍の頭を強く、すぐに力を抜く フゥ フゥ フゥ フゥ
C テンポを早くする


この方法だと、すぐにヴィブラートがかけられるようになります


-Point-
短いヴィブラートは4分音符を息だけで刻む練習で、すぐに出来るようになる



・ゆったりとしたヴィブラートはロングトーンで、腹式呼吸ができてから練習します


少しずつ身体をならしてゆきましょう。テンポ110程度でゆっくりと一つの音に強弱を付けます。タンギングは入れないで強く吹き、弱く吹きを繰り返します。それができたら、その半分の速さで強く弱くを繰り返す。


-Point-
強い時は「フー↑」で弱い時は「ゥー↓」と心の中で発生します
「フーーーゥーーーフーーーゥーーーフーーーゥーーーフーーーゥーーー」
早くするときは「フーゥーフーゥーフーゥーフーゥーフーゥー」
最終的には「フゥフゥフゥフゥフゥフゥフゥフゥフゥ」
これでヴィブラートが完成






フォルクローレでは、細かく強く揺らす「ちりめんヴィブラート」を使う方もいますが、カラオケーナでは、演歌を除き使いません。ゆったりとした振幅のヴィブラートで十分です。


笛を持っていない時でも、声で練習することができます。
「アーァーアーァーアーァーアーァーアーァーアーァー」
「アァアァアァアァアァ」
と、声のヴィブラートが出来るとケーナのヴィブラートも簡単になります。


-Point-
ケーナだけではなく、管楽器のヴィブラートは腹式でしっかりとした圧力があることが前提です。ロングトーンの練習をさぼって、いきなりヴィブラート練習ではきれいな音楽はできません。着実に、少しずつやりましょう



・ヴィブラートを指でかける

指を使えば、横隔膜のヴィブラートよりも簡単にかけることができます。押さえている指孔の一つ下の孔の上にを指を近づけたり離したりして音程を変えます。


細かい波は作れないので、振幅の大きな波を数回アクセントとして付けるような場合に使います。


・縦ユリ 横ユリ 

尺八では、歌口の当たりを変えて音程を下げることをメリ、上げることをカリと言います。アゴを上下や左右に動かすことで、唇と歌口の距離変化させます。これにより音の高さに変化が起きます。


いろいろなヴィブラートを使っています。息、唇、ケーナの角度で音程や音量を変えています。聞いてみてください。






テクニック


このサイトでは、いろんなことを書いてます。できなくても、落ち込んじゃいけません。、
アマチュアは、未熟でも誠実に演奏すればよい音楽を作ることができます。難しい技術を追わずに、ひとつひとつの音を大切にする演奏を心掛けるといいと思います。


へたでいいんです。


参照動画:Rontgentonfilm von Trompetern und Hornisten bei der Tonerzeugung. Dokumentation der Prozesse im Mund- u. rachenraum. Hergestellt im Rahmen der Dissertation von Joesph Meidt, USA. Upload von Dr. Matthias Bertsch, Musikuniversitat Wien (www.drtrumpet.eu)



quena andante
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