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ケーナってどんな楽器?
 

 ケーナは中南米の民族楽器です。伝統的にはカーニャと呼ばれる葦で作られています。筒に指孔を7つあけ、歌口をU字に削ってあるだけの原始的な楽器です。


  構造は単純で、竹の筒に指孔を開けて、歌口をU字に削っただけ。
それなのに、何十万円もするの管楽器以上の魅力的な音を出すことが出来ます。


種類


 ボリビアタイプとペルータイプに分かれています。運指が違いますのでお持ちの楽器がどちらのタイプか間違うと、正確な音程が出ません。昔からフォルクローレの好きな方はペルータイプを吹かれる方がいますが、現在販売されているのはほとんどがボリビアタイプです。このサイトでもボリビアタイプを前提にしています。





上 アルゼンチンケーナ 下 ボリビアケーナ
アルゼンチンは細めで、指孔が全体的に小さい。上から四番目の孔が他の孔とあまり変わらない大きさ。ボリビアは、太め、指孔大き目、4番目の孔は他の孔よりも2oほど小さくい場合が多くなっています。


材質は、カーニャを使うのが一般的ですが、日本の制作者はほとんどが女竹を使って制作されています。木製も人気があり、黒檀のように固いものも販売されています。このサイトでは、アクリルや塩ビ管で手軽に楽しめる方法も紹介します。



上から:カーニャ 女竹 骨歌口木管 紫檀 塩ビ管 アクリル管


音色に最も影響があるのが奏者の違い、次に設計の違い、最後に材質です。演奏している人は違いが分かりますが、聴いている人にはわからない程度の違いです。
小さな差ですが、カーニャはまろやかで豊かな音質、女竹は芯のしっかりした力強い音質、など材質による違いは感じます。


ケーナの選び方


準備せずに購入すると、多くの場合失敗します。カラオケーナでは音程に正確な楽器が必要になりますので、以下の点に注意して購入しましょう。


1 歌口


輸入品の中には、管体が太くて歌口が巨大なケーナがあります。それは、中南米の奏者が、路上演奏するために、丈夫で大きな音を出す必要性から生まれたもののようです。(杉山貴志さんに教えていただきました)初心者の方の購入はお薦めしません。高い音が出せず繊細な表現ができません。


唄口は、幅10mm 深さ9mmまでではないでしょうか。ご自身で確認する場合はノギスを使うと失敗がありません。


2 太さ


太いものをプロ用と表記している場合もありますが、日本のプロケーナ奏者でも内径18o以上のものを使っている方はあまりいらっしゃいません。プロなら吹けるということで、プロが使っているというのは違うのです。

初めて手にするケーナは、内径18o以内をお勧めします。


3 調律


音程は、半音低いケーナもめずらしくありません。しかし、初心者の方が吹くとかなり音が低くなるのも事実です。楽器が悪いのか、吹き方が悪いのか最初は判断できまないのです


どんな楽器でも、その楽器を十分に演奏できる方に選んでいただくのが一番です。
いない場合は、信頼できるお店、制作者から買いましょう。


ケーナの魅力(お暇な時にお読みください)
私、ずーっと西洋楽器をやってました。だってカッコイイでしょ。クラリネットなんて黒檀に銀のキーが付いてて美しいコントラスト!サックスなんて金メッキ、ガンダムみたい。フルートは貴金属の輝き。


最初にケーナを吹きたくなったのは、田中健さんが六本木の街角で吹いてて、それが最高にカッコよかったから。楽器の魅力じゃなくて健さんの魅力でした。


実際に吹いてみると、音程は悪いし音域は狭い、さらに雑音ばかり。
かなりがっかりしました。


ところが、うまく吹けるようなると、この楽器のすごさが分かってきました。
まず、音域が広い。音楽として使える音域が2.5オクターブあります。無理したら3オクターブ。サックスよりも広い、クラリネットの音域に迫ってます。


一番すごいのは、指孔がただのアナということ。たとえばサックスはすべての指孔を金属のカップとタンポで塞ぎます。だから、孔は塞ぐか、塞がないかどちらかしかない。


ところがケーナは、半分塞いだり、すこしずらしたり、上にかざしたり、いろいろな方法で音程や音量を調整できる。さらに、歌口の角度を変えるだけで、音程は半音以上上げらり下げたりできます。雑音入れた大きな音、ピュアな繊細な音、どれも吹き手の技術ひとつで簡単に出せます。


筒に穴が開いているだけという単純さが、音楽に表情を付けるのに最高の武器になるんです。


そして、一番の魅力は音色そのもの。心にしみる音色は日本人のハートを鷲掴みです。


無人島にひとつだけ楽器を持って行けるなら、何百万円のプラチナのフルートよりも竹で作ったケーナのほうを選びます。


楽器としての性能とは関係ないけど、お手軽さも魅力のうち。


真面目に演奏しようとしたら、どんな楽器でも10万円以上は必要でしょう。
でも、ケーナは一万円でおつりがきます。

出来なかったら、あきらめがつく。


それから、どこでも持って行ける。たいがいのカバンに入る。
カラオケにサックス持ってゆくのは覚悟がいります。オオゲサで、カッコつけてる感じがしてちょっと気がひける。


でもケーナならダイジョウブ。背広の内ポケットからサッと出して、ピロピロ吹けたら、カッコイイですよ。


ケーナの魅力は一晩でも話せますが、このくらいにしときます。まだ、吹いたことのない方、ぜひ挑戦してみてください。楽しいですよ。





quena andante
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